(1) Ovation Legend 1717A
この OvationのLegend 1717A というギターは
自分が2本目に購入したギターです
自分がはじめて手にしたギターは
ヤマハのたしかFG-200D(あるいは202D)という低価格の入門機で
それを3〜4年弾いてギターがなんとか弾けるようになりましたが
大学に入り(入れ?)
値段も高いしっかりとしたギターが欲しい!!と思い
東京、御茶ノ水の楽器店で購入したのが
このギターでした
(店員のセールストークにのせられて買ってしまった・・・といったほうが正しいかも^^;)
このサイトを2003年にはじめてから
2年くらいはずっとこのギター1本で歌を録っていたので
自分にとってはそういった意味でも大切なギターとなっています
このギターを買った当時
Ovation(オベーション)というメーカーは
自分らの世代を含め
ギターが好きなひとから
かなり注目されていたメーカーだったと思います
Ovationのギターの中に
Adamas という
ルックスが非常に個性的なギターがありますが
多くのミュージシャンが使っていたこともあって
自分にとってもAdamasは憧れのギターでした
Adamasというのは
こんな感じの
ギターです
↓
普通ギターというのは
ボディートップの中央付近に
サウンドホールという丸い大きな穴があるものですが
ご覧になってわかるように
Adamasのサウンドホールは
中央ではなくトップの上側で左右に振り分けられ
しかも大小
大きさの異なるホールがいくつも存在しています
全体的なバランスも含めてとてもお洒落で
このかなり斬新的なデザインに
当時
自分も
虜にされていたひとりでした
そしてバックも
所謂 一般のギターとは異なり
「ラウンドバック構造』といって
まあるくくりぬかれたような曲面構造になっており
非常に個性的な形状になっています
これらの個性的な形状・構造は音質アップに非常に繋がっているとのこと
そしてこのAdamasもそうなんですが
Ovationのギターの特に注目すべきところは
そのようなデザインに加え
なんとヘリコプターの羽根に使われているカーボングラファイトで
ギターが作られていることです
アコースティックギターは木材
つまり『木』でできているのが普通ですが
このOvationというメーカーは
ヘリコプターのメーカー『カーマン・コーポレーション』の子会社として誕生した会社であり
そもそもの開発のヒントを
ヘリコプターから得ていたのでした
このように非常に魅力的なOvationのAdamasですが
当時その価格は100万円!!くらいしておりまして
もう完全に遥か雲の上の存在。。。
それで
他のOvationのギターをみると
Adamasよりは安いものもありまして
しかしまあそれでも
当時の自分にとってはかなり高価なものばかりでしたが
その中から自分が選んだのが
Legendの1717Aというこのギターだったのでした
このヘッドのデザインをみるたびに
なぜか
『天空の城 ラピュタ』にでてきたロボット兵のことを思い出してしまう自分です(^^;)
↑
ポジションマークもちょっと個性的ですね
↑
サドル部分がこれまた個性的で
1本、1本の弦に
高さの違うサドルブロックが対応しており
弦高がそれぞれの弦で
絶妙に調整されています
↓
そして
お約束の?『ラウンドバック構造』
横からみた感じは意外とスリムです
1717Aはご覧になってわかるように
正面からみたかぎりですと
Ovationのギターとしては
かなり普通のギターに近いルックスです
Adamasは
トップの板材もカーボングラファイトで加工されていますが
この1717Aのトップは
普通のギターと同様に板材のみが使われており
スプルースの単板が使われているようです
Adamasに憧れていた自分ですが
やはり長く使うことを考えたら
飽きのこないシンプルなデザインのギターが欲しいなと思いました
でもバックの形状は
やはりAdamasと同じ『ラウンドバック構造』の
まんまるボディーであり
カーボングラファイト製
そして
この1717Aもエレクトリック・アコースティックギター
所謂エレアコというもので
ピックアップが内臓されており
アンプに繋げば
エレキギターのように
コンサートなどでも使用できるギターです
数年前にピックアップのメンテナンスにだしたら
2〜3万円もかかってしまい
かなりびっくりしてしたのを憶えてます(^^;)
さてさて
そして肝心の音の方ですが
ここ1年ばかり
いろいろな所謂、木材で作られたアコースティックギターを弾いてきたので
その音と比較すると
Ovationのこのグラファイト製バックを持つこのギターの音色は
やはりかなり独特なものです
その音は
『硬質』
そう『硬質』な音です
『硬質』な心地良い音なのです
このギターの生音には
『硬質』という言葉が
いちばんしっくりとくるように自分は思います
この1717Aしか弾いていなかったころには気づきもせず
また気づくはずもなかったことですが
トップもバックも
そしてサイドもすべて木でできたギターとは
明らかに違う硬質な深い音が
弾いていてなんとも気持ちが良いのです
ラウンドバック構造の効果なのか
深〜い洞窟の奥のほうから
きこえてくるような硬質な音であり
全体的にとてもバランス良く鳴ります
材質面での違いを意識して
その音を聴くせいもあるのかもしれませんが
他の一般的なギターの音よりも
ひとつひとつの音が綺麗に切り取られて
でてくるような感じであり
そして
その音は
とにかく非常にくっきりとした
『硬質』な音に感じます
Ovationのギターは
本来アンプに繋いで
ステージで使うべきギターなのかもしれませんが
自分はこのギターの個性的な生の
アコースティックな音が好きです
作りも非常にしっかりしており
長いこと使ってきましたが
ネックの反りもなく
弾きやすさは購入時と
いまだに何ら変わりありません
2003年秋にホームページをはじめて
2005年に新しいギターを買うまでは
自分はずっとこの1717Aを弾きながら唄い
録音をしていたわけですが
この1717Aの真の実力を知ったのは
実はつい最近のことです(^^;)
ここ1年ばかり気合をいれて?
ギターを練習したら
少しずつではありますが
上達しているようでして(^^;)
この1717Aを今弾くと
以前よりもかなり気持ちの良い音が
サラリとでるようになったような、、、
そんな気がしており
『このギターはこんなにも鳴るギターだったのか・・・』
なんて
今更ながら気がついたりしている自分でして
うれしいやら
これまでたいして練習もせず
こんなにもいいギターを
いたづらにかき鳴らしていた長い年月が
もったいなかったやらで
複雑な気分です(^^;)
ホームページをはじめたころに録音したものを聞くと
歌もそうですが
演奏もかなりひどいですね(^^;)
あの頃
録音した歌に関しては
この1717Aを使って
これから少しずつ録りなおしたいなあ〜なんて思います
中古のギターを
インターネット等で
たまに捜してみますが
なかなかこの1717Aは目にしません
あまり人気がないからなのか
あるいは
今でも現役バリバリで
いろんなライブ等で活躍しているからなのか、、、
それは不明です・・・(^^;)
このギターはエレアコなので
ライブをやるときに
使ってみたいと思ってます
ただ
このギターはエレアコということもあるからなのか
ギターそのものがかなり重く
そして そして ギターケースも
『落としても中のギターはノープロブレム!』
というので有名なくらい頑丈な作りなだけに
その分 しっかり 重たかったりして
運ぶのが一苦労・・・
というのが悩みのタネだったりしますが
まあ それでも ライブへもっていきたいギターです(^^)
そして
宝くじが当たったら
憧れだったAdamasの購入も検討したいな。。。と
いまでも思っている自分ですが
果たしてその日はやって来るのかどうか・・・(^^;)
END
<Guitarsのページへ>
<♪ホームページトップへ♪>