(9)YAMAHA FG−200J










次のギターのことを
書こう書こうと思いながら
いつのまにか
4年近い年月が・・・(^^;)


まだまだ
自分が興味を持ったり
手にしたギターの半分も書けていないけれど
これからまた少しずつ
書いていきたいと思っているので
お時間があれば
読んでやってください(^^)


4年ぶりの今回

とりあげたいギターは
これまたYAMAHAのFG−200Jという
黒ラベル期のギター


自分がこのギターを手に入れたのは
やはりオークションで
2008年の11月末のことだった



出逢いというか 縁というか
やはりそういう何か不思議なものが
この世にはあるのかもなあ・・・
なんて
このFG-200Jというギターをゲットしたとき感じた


ヤマハのギターは

赤ラベル(1966年〜1972年)

グリーンラベル(1972〜1974年)

黒ラベル(1974〜1975年)

というように
ラベルの変化とともに
その音づくりも
変化というか進化を続けてきたようで
いまだ赤ラベルの頃のギターの人気が高いけれど
自分は黒ラベルの時代のギターの音が
いちばん気にいっていて
これまでにゲットした黒ラベルは

FG−200J

FG−300J

FG−350F

FG−400J

FG−400W

FG−500J

FG−600J


調子にのって
どんどん買ってしまったのだったが
後悔はしていない(^^;)


黒ラベル期というのは
ヤマハが本格的に
フォークギターをつくりはじめてから
約10年になろうとする頃であり
とりあえずヤマハのスタイルというようなものが
みえてきたというか
固まりはじめた頃だったのではないか
なんて思う


しかし
黒ラベルの頃(1974〜1975年)というのは
オイルショックの時代でコストダウンのプレッシャーが
当然ギター産業にも及んでいたと思われる


黒ラベル期のギターをよ〜くみると
変化・進歩の裏側で
ルックス的には手抜き。。。というか
それまでの赤ラベル、緑ラベルと比べると
サウンドホールのまわりの断面の仕上げは
かなり荒くなっているようにみえる


アコースティックギターは
サウンドホール周辺のトップ板の断面をみれば
合板か単板か
すぐにわかるのだけれど
赤ラベル、緑ラベル時代のFGの
このサウンドホール周辺の断面処理は
合板のものでも
非常に丁寧に処理されていて
よくみないと
合板であることがわからないような仕上がりになっていた


それに対して
黒ラベル期になると
サウンドホールの断面をみると
一目で合板とわかるような
そんな荒い仕上げになってしまっており
当時
コストダウンの必要から
音は妥協せず
それ以外の部分は
できるかぎりコストを切り詰めよう!
というようなことに
なったのではないか・・・

と勝手に想像している(^^)


でも自分はそんな外見の仕上げは
やや荒い黒ラベル期のFGであるが
そんな荒さも
かえってシンプルなルックスがより強調されて
悪くないのではないかと思っていたりする(^^)



グリーンラベル時代の
マホガニー製のギター
FG-240とFG-170を手に入れて
マホガニーの音もいいなあ
と思った自分が
次に興味をもったマホガニー製のFGは
赤ラベルのFG-180やFG-150ではなく
黒ラベルのFG-250Jだった


グリーンラベルから過去に遡るのではなく
その次の黒ラベルで
どのように変化したのかを
ちょっと知りたくなったのだ



・・・と



そんな矢先


なんと!!
1975年製の新品同様の黒ラベルFG−250Jが
オークションに登場してきた!
開始価格は5000円!


このFG−250Jというギターは
1974年発売当時の価格が25000円


オークションでの落札価格は
中古のものだと
高くても1万円くらい


でも新品同様だったら
1万円でのゲットはちょっと難しいだろうな、、、
と思いつつ
「よおおし!目標価格2万円でいこう!」と決心した♪


しかし・・・


やはり新品同様のFG-250Jということで
オークション終了間際になると
熾烈な入札争いに・・・


オークションなんかで熱くなるなんて
バカみたいだが

『もうこんな新品同様のギターをゲットできる機会は
今後ないかもしれない』

なんて思い
最初は何としても落札しなければ
と考えていた


しかし・・・
オークションの終了時間が近づいてくると
やはり
入札額が どんどん 跳ね上がってきて
最初はどんどん追っかけ入札していた自分だったが
なんだか それ以上の入札は危険、、、
というか
さすがに自分でも
ちょっと熱くなりすぎだな・・・
みたいな気持ちになってきた


それで
入札額が25000円を超えてからは
もう更なる入札は行わず
今回のその新品同様のFG−250Jは
見送ることにしたのだった・・・


結局
そのオークションは
最後は3万円くらいで終了したと思う


オークションが終了してから
「やはり新品同様だったし
もう少し がんばってみてもよかったかな・・・・」
なんて
ちょっと後悔しながら
再びその他のオークションに出品されているギターを
あてもなく
ふたたび眺めたりしていた


すると!!

自分が見送ったFG−250Jの
すぐ下のグレードに当時位置していた
やはり黒ラベル期の
FG−200Jというギターが
たったの『3000円』で出品されており
オークションの終了時間も
もう残り数分になっていた


FG−200Jは
FG−250Jのネックがアフリカンマホガニーであるのに対し
ナトーというちょっと安めの材になっており
ペグもFG−250Jより
ちょっと安っぽいものになっていたりするのだが

それ以外
トップ・サイド・バックに使用されている木材は
すべて250Jと同スペックのギターである


それがなんと たったの『3000円!』


早速、入札してみたが
「まあ このまま 買えるほど 世の中 甘かないわなあ〜」
なんて一人つぶやいていたところ・・・



なんとそのまま3000円で
落札できてしまったのだった・・・・


わーい(^^)



しかし 喜ぶのはまだ早い!
ギターが到着しないことには
この買い物が良かったのかどうかは
いつものことながら
まだわからない





その数日後
FG−200Jが
自分のもとへこれまたすぐにやってきた!



3000円だったんだし
悪くてもしゃあないわなあ〜とか
わけのわからん歌を唄いながら紐解き
箱からだして
黒いソフトケースからとりだしてみると、、、


オークション写真よりも
遥かに綺麗なFG−200Jがでてきた!


弦はサビサビだったが
弦高もさほど高くなく
ネックコンディションはかなり良い!!


そして
このギターの軽いこと軽いこと!!


軽すぎるんじゃないの???
と驚くくらい軽い!!!


ネックがナトー製だから 軽いのだろうか???


軽いギターは鳴りが大きい!
というのがこの世界の常識みたいだけれど
その古い弦のまま
チューニングをして
弾いてみると
ボロボロの弦ながら
やはり思ったとおり
ものすごく鳴る!!!


こんなボロボロの弦で
これだけ鳴るんだから
新しい弦を張ったら。。。というわけで
早速
新しい弦に張り替えてみると・・・





これまた
なんとも心地良い音が、、、
しかも大音量♪



弦高は6弦12フレットで約4ミリメートル!!
サドルもかなりまだ余裕がある!
十分許容範囲内で調整可能だった





ペグも しっかり動くため
チューニングも全く問題ない♪








こんな良いFG−200Jを
3000円で手に入れることができたとは
ほんと今回もラッキーだった(^^)!


このFG−200Jも
サイド&バックが
マホガニー合板なのだが
黒ラベル時代のギターは
やはり低音が しっかりでて
そして
FG−170を弾いたときの感じと似ていて
音が軽やかにでてくるので
弾いていてものすごく気持ちがいい♪


先日買ったFG−240のほうが
FG−250Jに相当するギターのため
音はやや深みがあるような気がするが
このFG-200Jのほうが
軽快に気持ちよく音がでる気がする



FG−250Jを見送って
後悔していた自分だったが
そのおかげで
かなり美品なFG−200Jを
ゲットすることができた♪


しかもたったの3000円(^^)
コストパフォーマンス的には 言うことなしの結果だった


このFG−200Jとも
何ともいえない『縁』のようなものを
ほんとうに感じてしまうし
何がよくて悪いのかなんて
結局
おわってみなければ
わからないんだなあ〜・・・なんて
思っていたのだった


終わりよければ
すべてよし


この一言に尽きる
今回の購入劇?なのでした・・・(^^;)













END




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