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セピア


作詞・作曲 つよし


ひとり 部屋に座り崩れ
泣き出してしまう金曜日の夜があります
まるで そうすることでしか 思いを伝えられない
不器用な子供のように

あの日 あなたを捨ててまで 自分の道を 歩くことを決めた
今さら とまどいに似た言葉を
こぼす資格が こんな私にはないのです・・・

あなたの知らないやさしい人々に囲まれて
私の毎日は降り積もってゆきます
そして気がついたなら いつのまにかこんなにも
あなたの知らない私になっているのでした・・・



ひとり 昨日 この部屋で
29歳の静かな夜を迎えました
あなたは 今 何処でどんな
29歳のあなたになっているのでしょうか

どんな時もそばにいてくれて その背中にしがみついていたあの頃
いちばん 大切なものさえわからず
いったい何を 求めていたのでしょうか・・・

あなたの知らないこの街で秋を見送りながら
私はもう明日が見えなくなっています
そして今この時も なす術もないまま少しずつ
あなたの知らない私になってゆくのです・・・

もしも許されるなら あの日あの時の私に戻り
あなたのその胸へ駈け戻ってゆきたい
そして あの頃のように 甘えて泣き続けたいのです
あなたのぬくもりの中で 眠ってしまうまで・・・