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探偵(哀しきチェイサー)
作詞 阿久 悠
作曲 大野 克夫
ウイスキー ソーダで割って
オフィスの窓に寄れば
赤茶けた大都会の灯が
わびしげに またたいて
人はみな 何かしら
重たげな 荷物を背負い
それぞれのねぐらへと
爪先を向けてる日暮れ時
胸の底の傷を
のぞきながら生きてる
やりきれないよ
今日もまた 酒をあおり
ベッドへ転げ込む
哀しきチェイサー
何気ない幸せの裏に
潜んでる罪の色を
得意げにあばきたてたあと
この胸は重くなる
愛のため 人を刺し
愛のため 滅んだ女
あおざめた顔の色
いつまでも この目を離れない
夜の闇の中を
犬のようにはいずり
むくわれないよ
ひんやりと重いコルト
抱きしめ 酔いつぶれ
哀しきチェイサー
探偵が見る夢は
ドクターが見捨てた人の
強がりや すすり泣き
俺もまた 捨てられたひとりか・・・
探偵が見る夢は
ドクターが見捨てた人の
強がりや すすり泣き
俺もまた 捨てられたひとりか・・・