(11)YAMAHA L-5ES






ヤマハのギターは
1975年から
価格がやや高めの中級から上級者向けのギターは
L−シリーズというラインアップの中で
販売されるようになったようだ


それまでは
ヤマハのギターは
低価格のものから高価格のものまですべて
FGシリーズとして
販売されていたわけだが
FG−シリーズは
それ以降
初心者向けのシリーズとなり
価格も4万円くらいまでの入門機という
位置づけになってしまったみたい



そんなふうに
ちょっと淋しいFG−シリーズであったわけだが
まあ
かつてのFGシリーズのうち高価格だったものは
名前が変わっただけで
そのままLシリーズに移っただけかもしれない・・・
なんて
最初は
そんなふうに考えていた



FGシリーズが
黒ラベルからオレンジラベルに変わるときに
L−シリーズは誕生したわけだが
ギターのスペックを見比べてみると
黒ラベル時代のFG−500Jから上のランクが
L−シリーズとして
生まれ変わったようにみえる



黒ラベル時代
FG−シリーズのギターは
そのFG−500Jから
トップが単板となり
それより下のグレードのFGとは一線を画していたので
スペック的には
まあ納得というかわかりやすい



L−シリーズのギターは
一部を覗いて
スペックはすべて
トップ板が単板以上


グレードが上がるほどに
サイド・バックも
単板になっていった


全合板のFGが
すごく鳴っていたので
トップが単板になれば
さらに魅力的♪



L−シリーズの中では
一番グレードの低いL−5でも
かなり評価が高かったようで
L-5を数本所有している、、、なんていう人も
ネットでみかけたほどだ



なので自分もL‐シリーズのギターをゲットするなら
まずは
L−5を手にしてみたいなあ・・・なんて
漠然と考えていた


・・・と・・・


そんな矢先


これまたオークションで
L−5ESという
エレアコタイプのL−5が登場!



このL−5ESは
L−5と同じスペックで
エレアコ使用(エレアコのE)のサンバースト(S)カラー


1981年に登場したエレアコタイプの
L−シリーズのギターだった

当時
大流行していたオベーションギターの対抗馬として
誕生したギターらしい



トップはスプルース単板(蝦夷松単板という噂も・・・)

サイド・バックはコーラルローズ合板

発売当時の価格は7万円



L−5の生音も聴けるし
エレアコとしても使用できるし
ということで
価格も10000円以下だったので
またまた
あまりよく考えずに落札してしまった。。。(^^;)



届いたギターをみてみると・・・






サンバーストはちょっと・・・
と実は思っていたのだが
実際ゲットしてみるとサンバーストカラーも悪くない(^^)

ライブとかで使うには
かっこいいかもしれない








ペグの外観は
まあかなりくたびれているが
価格も安かったので文句は言えない


でも機能的には全く問題なしなので
当分使えそうだ


そのうち
綺麗なゴールドペグに交換したいと思ってる





ローズウッドの指板


黒ラベル期のほぼ同スペックのFG−500Jは
カタログでは黒檀だったので
それよりはスペックダウン・・・


指板って どこまで 音に影響するのだろうか・・・





サイドには
ラインに繋いだときに
音量などを調節するツマミがある





サドルの下で音を拾う構造になっている都合上
ブリッジが
いわゆるアコースチィックギターとは少々異なる


弦高はそれほど高くないのに
サドルを一部削って加工して
高さを少し下げているようで
この点はちょっと残念。。。

弦高は
そんなことしなくても
十分低いのに・・・






でもまあ
加工はほんのわずかなのでよしとしよう(^^)

エレアコとして鳴らすときも
この加工は まったく問題なかったし・・・





バックはこんな感じ


サイド・バックには合板ながら
コーラルローズウッドが使用されているが
今ではこの木材もかなり貴重な材になってしまったみたいで
このギターもある意味
現在では非常に貴重なギターかも。。。



ところでところで

いよいよ肝腎の音♪



このL−5ESは
スペックの近いFG-500Jと比べて
どうなのだろうか・・・


と弾いてみると・・・


アコギ・・・として弾いた感じは
軽やかな
少々おとなしいというかお上品な感じ♪


黒ラベルまでのギターと比べると
かなりあっさりした音に感じる


弦のせいかなと思い
弦もあれこれ
いろいろと張り替えてみたけれど
やはりブリッジ部分の構造的な違いが
音に大きく影響しているのかもしれない



アコギとして
実力を発揮するには
やはりダイレクトに弦の振動を
ボディーに伝えられる構造に
なっていないと ダメなのかな



あるいは
オレンジラベル以降のFGが
全体的に軽やかで澄んだ音へと変身したときに
L−シリーズのギターも
かつてのFGの高価格帯ギターの
単なるトレースではなくて
全く新しいものとして誕生したのかもしれない


まあ
このへんのことは
今後
エレアコタイプではないL-5を
弾く機会があれば
ハッキリすることだろう



一方
ラインを通して音を聴いてみると
古いギターなので
最初はちゃんと音がでるか
ちょっと心配していたけれど
問題なく音がでて
アンプから出てくる音は
非常に良い感じだ(^^)


やはり
このギターは
エレアコとして
評価されるべきだろうし
アコギとはまた違ったおもしろさを
このL−5ESで自分も体感して
いろいろ遊ばせてもらってる(^^)


これまでに
『雨あがりの夜空から』
http://aozora.web5.jp/Lylics2009/Ameagarinoyozorakara.htm


『雨の週末』
http://aozora.web5.jp/Lylics2009/Amenoshuumatu.html

という歌の演奏に
このL−5ESを使用してみたので
よかったら聞いてみてください


どちらもラインを通した音が聞けます



これまでに一度
ライブで使用したけれど
爪弾いてよし
ストロークで弾くもよし

戦力として申し分なしであった(^^)


サイド・バックが合板で頑丈なので
持ち歩くときも
割れたりする心配がないのもいい(^^)


このL−5ESは
ライブ専用ギターとして
使っていこうと思っている♪


L−シリーズの
エレアコタイプのこのL−5ES♪


サンバーストカラーも個性的で

おもしろいギターをゲットできたなあ

と思っている(^^)









END





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